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台風の爪あと。

「ダンナ、おもらしした?(笑)」

事の興りは、31日未明。ダンナ机の下(つまり足元)のカーペットの一部が、ビシャビシャに濡れていた。
まるで怪談話のように、床から染み出ているようだった。
不思議に思いながらも、その日は古新聞を押し付けて寝た。
31日朝、新聞をめくって確認すると、湿ってはいるもののビシャビシャって事はなかった。
どうやら延々と湧き出ているものではなさそうで、ホッと一安心。古新聞を替えて、また放置。

この日は、とにかく暑かった。湿度も高いのか空気が体にまとわりつく・・・久しぶりに、八尾の夏を思い出した。
陽(ひ)が傾きはじめ、気温下がる事を期待したが。我が家の主な生活場所は西日一直線の位置にある。
辛抱たまらなくなり、とうとうエアコンを付け、取り込んだ洗濯物をたたみ始めた。

バシャバシャバシャ

タオル類を3枚程たたんだ頃、まるで水風船でも割れたかの如く水が落ちる音が聞こえた。
驚いて音のする方を見ると、水道の蛇口を全開にしたような勢いでエアコンから水が流れている。
ギョっとしてエアコンを止め、真下にあったダンナのPCを慌てて避け、その辺にあった雑誌とスーパーのUバッグで気持ちだけカバー。

余談だが、ダンナPCはかなりデカくて重い。いつもなら私は動かせないのだが、この時ばかりは軽く感じた。
火事場の馬鹿ヂカラって云うヤツだろうか。。

とりあえず机の下に敷いていた新聞を水の落下地点に置き、雑巾を取りに走った。
「元を絶たなければ!」と雑巾を握り締め、イスを踏み台に机に足を掛ける。


ビチャッ!


「え?びちゃって・・・・???!!」

耳を疑いながらも、足に感じるヒンヤリとした心地よさは私の全身から血の気を奪った。
足元に水溜り・・・・・・・・・・・・・・・
そこはダンナのPC机、勿論ディスプレもあればキーボードもマウスも、その他諸々の周辺機器が水溜りの中にある。
パニックに陥りそうになった瞬間、私の肘を流れる水で我に返る。
もはや、雑巾では流れ出る水を食い止めるのは不可能だと気づき、濡れた足のままバケツを取りに走る。

水の落下地点にバケツをセッティングし、たたみ掛けてたバスタオルでダンナの机の水を吸い取る。
足の低いキーボードやマウス、変換機を優先して拭き取り、ディスプレの上やらに微妙なバランスで置いて水から離す。
大方の水を拭き取り、PCの中に水が入ってないか気になったのでダンナにメールを送る。

「メイデイ!メイデイ!!大洪水です!!」


(つづく)


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