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2001年11月8日


この日、たいがーさんは永い眠りについた。そう8日は、たいがーさんの命日だった。
あの日の事は今も鮮明に思い出せる。
「この冬は越せないかもね。。。」

ダンナと毎日口癖のように云っていた・・・8年と云う手乗りにしては長寿だった、たいがーさん。老衰と分かっていても、最後ひっそり1人で逝かせてしまった事は、私の人生最大の汚点かもしれない。

2001年11月。私たちの結婚式準備は追い込みの時期だった。そして、8日が最後の打ち合わせの日だった。
朝ダンナを送り出しバタバタと支度をすませ、たいがーさんに「行ってきます!」と声を掛けた時、彼はいつものように鏡の前にとまっていた。

が、夕方「ただいま~」と家に入ってもヒッソリとしていた。すぐに鳥カゴを覗き込むと水の中に顔をつけたままぐったりとしている彼が居た。慌ててカゴを開け彼に触れると、彼に少しの体温も残っていなかった。

水が飛び散った気配はないので溺死ではなさそうだった・・・恐らく、ソレは突然やってきてたまたま落ちたところが水だったのだろう。
ただただ、彼の冷たさが時間の経過を物語っていたのは確かだ。

朝、餌と水を替えた時、別段変わった様子はなかった。でも、小鳥は頑張りやさんだ・・・限界まで弱みを見せない。見て分かる症状がでてる時は、もう最後が近い証拠なのだ。
何度かセキセイを飼っていて分かっていた事なのに・・・気づいてやれなかった自分に腹が立った。
その日が出かける日だった事さえ、悔しかった。

その晩、ダンナと泣き明かした。翌朝、ダンナは会社を休み2人でマンションの植え込みに、たいがーさんを埋めてあげた。
最初は荒川の土手に埋めようかとも云ってたのだが、寂しがりやの、たいがーさん。鳥なのに飛べない、たいがーさん。いつでも歩いて帰ってこれるようにと側に埋めた。
何故かどこからともなく鳥のさえずりが響いていた。

「不思議だね・・・」

ダンナと口を揃えて云った、2001年11月9日は冷たい秋雨だった。。


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