青い目のモンチッチ。

前にも書いたと思いますが、私には40年以上連れ添うモンチッチ系マスコットが居ます。
私がまだ幼かった時、姉が親と一緒にでかけて大中小のモンチッチを連れ帰ってきました。
なんで3体だったのかと言うと我が家は3人きょうだいだったから。
その3体のうち、一番小さいのが私のリリーちゃんです。一生一緒です。



大は一番年上の姉担、中サイズは真ん中の兄担という振り分けでした。
大と言っても今で言うSサイズでしたが当時の私の手には十分大きく
フワフワのモンチッチはそれはそれは憧れでした。
中はパチンコを持ったマイチッチ。このマイチッチのCMを見て姉は親にねだったのだと思います。
このモンチッチとマイチッチも1～2年後には私におさがりされましたが昭和の子供です。
外でゴザ敷いて人形遊びするような時代、私が自由に遊んで良い頃にはゴワゴワでした。
それでも大好きなリリーちゃんのお友達だし私なりに愛でていました。
しかし、近所に住む1つ2つ年上のお姉ちゃんに

「〇〇ちゃんのモンチッチなんか変ｗｗｗ」

と笑われたのは今も苦い思い出です。
ここ数年、今更ながら現行モンチッチに興味が出たのもそんな思い出からかもしれません。
ただ、はじめてプレミアムスタンダードSサイズを手にとった時に違和感がありました。
お顔も違うし作ってる時代も場所も違う。私の手も大きくなり違和感があるのが当たり前。
現行モンチッチが普通に可愛いしすぐに気にならなくなりましたが。

ところで、うちのダンナはハドフめぐりが好きです。
と言っても全国まわるようなガチ勢ではなく近場のお店をまわるだけです。
先週もダンナの付き合いで千葉県某所のハードオフを3軒ほどまわりました。
その内のオフハウス合同店舗のガラスケースでお店番をしていたモンチッチが冒頭のこたちです。

あのこと一緒のこだ！！

見た瞬間に思いましたが、状態の良さの割に安めの価格設定。
そう言えばふた子のモンチッチって中国製の復刻版もあるってどこかで見た気も？
もしかしてそっちなのかと思いながら、とりあえず店員さんをつかまえて状態確認させてもらいました。

「はい、どうぞ～」

手渡されてあの違和感が理解できました。
手のひら吸い付くような重みが幼い頃の記憶にかさなります。

あ、こんなしっかりペレット入ってんや？！そう！これ！この感じ！

織りネームには FUTAGONOMONCHHICHI(R) MADE IN JAPAN の文字。
緑の白抜き文字の Sekiguchi のロゴは初代の後期？





モンチッチに詳しくはないので同じ時期のモンチッチなのかは分かりません。
でも、私の直感は「連れて帰れ」と答えを出していました。
ただ、気になるのはピンクスタイのモンチッチちゃん。

「おんなの子のモンチッチはな 泣き顔やねん
　　だからおとこの子にしたんやけどな　このこはおんなの子やで」

当時、姉がそんなことを言ってたのを思い出します。
40年以上前、我が家には縁のなかった泣き顔のモンチッチちゃん。
ひとりだけ選んでしまう後ろめたさを抱えながらモンチッチちゃんを店員さんに返そうとした時

「これは離れ離れにしちゃダメなやつだよ～そりゃずっと泣いちゃうね！」

そう言ったのはモンチッチに何の思い入れもないダンナでした。
正直意外でしたがその一言で私はペアで連れ帰ることを決めました。
うちに帰って仲良く並んでいる姿を見て

やっぱり離れ離れにしなくて良かったな～

と心から思います。ダンナに感謝！
お店では悲しげだったモンチッチちゃんもなんだか嬉し泣きに見えてくるから不思議なものですな。







当日の内にからだを拭いてスタイとリボンを手洗いしました。
そう言えば、お店で確認した時にモンチッチくんのおしゃぶりが抜けませんでした。

塗料が癒着したんかな、まあいいや。

と思いつつも帰ってから抜こうと試みました。が、これがこれが頑固！
あまり無理をすると千切れそうだったので抜くことは完全に諦めました。
しかし不思議なことが起こるものです。
翌日乾いたスタイの紐を腕の隙間に通した時に「すぽ」っとあっけなく抜けたのです。
あんなに引っ張ってもガッチリ咥えていたのにね。ほんとミラクル。
それはまるでエクスカリバーを抜いたかの如く(笑)